闇ツキチルドレン / 天祢涼

3連休でしたね。
休出もなかったのに、この3連休は気付いたら終わっていました。
びっくりです。


天祢涼の「闇ツキチルドレン」を読み終えました。

前作の後の話です。
相変わらず共感覚という個性を活かした探偵ではないと感じました。
ただ、前作より面白かったかも。

トリックというものは特になく、犯人の意外性もなかったです。
面白かったかも、と感じたのは、終わり方が良かったからか。
後、物語中のあるのだか、ないのだか、よく分からない緊迫感も好きでした。
キャラの掛け合いも良かったからかもしれません。
犯人の個性も良かったのかもしれません。

ですが、真犯人や動機に関しては驚きはなかったです。

むしろ、その前の展開に驚きを感じました。
正直に書きますと、その謎はわかりっこない。
アンフェアとは言いませんが、分からないと思いました。
ミステリとして、どうなの?と思った気がします。
でも、純粋に嘘だー、そんなバカなーって感じで、驚かせてもらったため面白いと感じたのかもしれません。
また、無理に全部を解明せず、読者の考えに委ねる最後も良かったのかもしれません。

後、ある1ページは純粋に狂気を感じられて、私は良かったと感じました。

というわけで、前作ではダメかも・・・と思ったのに、最後まで楽しめたのですから、これは喜ばしいことだと思いました。
続編が出たら読んでみようと思います。
出そうな気がしませんが・・・。

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