ダンガンロンパ ゼロ / 小高和剛

最近アジアンな感じの服装がブームなのですが、周囲の評判が悪いです。
ゆるいとか、家を出るときに勇気が必要じゃなかった?とか。
でも、暑いからしょうがないですよね。


小高和剛の「ダンガンロンパ ゼロ」を読み終えました。

ゲーム版を遊んでいる事が大前提の小説です。
ゲームを遊んでいないと全然楽しめないと思います。逆に言うと、ゲームを遊んでいれば、かなり楽しめます!

最後に読者は必ず絶望すると帯に書いてありましたが、その通りです。
私は絶望しました。ゲームを遊んでいないと、そこまで絶望できないと思います。ネタバレになるので書きませんが、この先の展開を知っているゲームを遊んだ人だからこそ絶望出来るんだと思います。

この小説はゲームの前日譚です。
どうしてあのようなゲームの展開になったのか、その大元が書いてあります。まさにタイトルのゼロは、グラウンド・ゼロはここなんだと思える内容です。時間軸的にはこの作品のがゲームの前のため、本作を読んでからゲームでも良いのかと思えますが、絶対にそれはオススメできません。何度も書きますが、ゲーム版ありきの小説です。本作から入ったら全てが台無しです。

途中から展開が読めてきます。
ですが、その展開が嘘であって欲しい、そう思いながら読み進めることになります。
途中で感じる違和感に嫌な予感がしつつも、結局最後には・・・。
そして、本当の最後では切なくなります。
絶望だけの小説ではないんです。

面白いです。
ちょっと文章がバカっぽいのも、ダンガンロンパっぽいです。驚きもあります。絶望もありますが、その理由もあります。ゲーム本編への流れも理解できます。
ゲームを遊んでいるのであれば、超オススメです。
本当はゲームを遊んでいなくてもオススメと最後に書きたかったのですが、ゲームを遊んでいないと絶対に読んではいけないと書かないといけない小説でした。

 

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