誰が死んでも同じこと / 円居挽

私がいないところで、私のことを話されることが多いらしいです。
陰口でなくとも、基本的にそういうのは嫌いです。
ただ、一番嫌なのは、その内容が伝わってくること・・・。
発言者への接し方をどうすれば良いのか悩むから。

それとなく態度変えるの難しいよねと思う、多賀です。


円居挽の「誰が死んでも同じこと」を読み終えた。

なんかイメージと違いました・・・。
円居挽といえばカッコイイ文章やキャラなんですが、本作はユーモアミステリーでした。

主人公と女性のコンビで話が進んでいきます。
軽いけど実力者な主人公と、美人で有能な女性。
よくあるドラマっぽい感じ？
一応主人公に背景があるのですが、それほど活きてるとは感じませんでした。
あってもなくても良い設定かと。

本作は短編連作です。
一つ一つの作品がちょっとづつ繋がっているのは読みやすくていいですね。
連続殺人事件なのですが、一つ一つでしっかり完結しています。
私は一つ目の事件が一番好みでした。
犯人の動機が「！？」と驚けて、小物感が良かったです。

全編通して、動機や犯人はぶっ飛び過ぎてます。
まぁ、フィクションだしね・・・と思うのですが。
ぶっ飛んでるのは他の円居挽作品でも一緒ですが、違和感を感じました。
理由を言語化するのは難しいのですが、カッコよくないからと思いました。
中二病感が足りないと言うか。
表現が難しいです。

円居挽作品として読むとちょっと違うかなぁ。
読みやすい文章でさらっと読めるのは良かったかと。
無理に読む必要はない本でした。